映画『少女椿』のあらすじとみんなの感想！ネタバレ解説＆レビューも

少女椿の作品情報とあらすじ！

少女椿の基本情報

公式ホームページ
http://www.vap.co.jp/s_tsubaki/
作品ジャンル
映画
公開日
1時間30分
上映時間
2016年5月21日

少女椿の概要

同名タイトルの映画が、2016年5月公開された。監督・脚本はTORICO、主演は中村里砂で、本作が映画初出演で初主演となる。R15+作品。

引用：https://ja.wikipedia.org/wiki/少女椿

少女椿のあらすじ

昭和13年貧しい家に生まれ、病身の母と2人暮らしの生活を送る少女みどりは、母の世話のために夜ごと花売りにでかけていた先で、山高帽を被った親切なおじさんに出会う。
「困ったときは、いつでも私を訪ねておいで…。」
家に帰ったみどりが目にしたのは、性器から入り込んだ何匹もの鼠に内臓を食い破られた母親の姿だった。孤児になったみどりは、山高帽のおじさんを訪ねる。彼女が連れて行かれたのは異形の芸人たちが働く見世物小屋・『赤猫座』であり、山高帽のおじさんはそこの主人であった。見世物小屋の下働きとして使われるはめになってしまったみどりを小屋の芸人達は事ある毎に虐め抜き、みどりもまた障害を負っている芸人達を化け物呼ばわりし、嫌悪感を露にして罵る。

引用：https://ja.wikipedia.org/wiki/少女椿

少女椿を視聴したみんなの感想を公開！

少女椿を視聴した人たちにから募集した作品の感想を公開します。
それでは、さっそく見てみましょう♪

ポスターではとてもポップで、かわいらしい印象を受けますが
実際は結構生々しく、グロい描写が多く、所々目を背けてしまいました。
でも、それこそがこのお話の本質であるように思います。

人間というのは、そもそも生々しい。
金、性、狂気、差別…普段はあまり表に出さない感情が
この映画では随所で表現されています。

わたしが一番ゾクっとしたのは
主人公の「みどりちゃん」が、どんどん「人間」になっていくところです。
登場人物の中で「1番マトモ」なキャラクターとして
描かれていたけれど、とりまく環境が変わるにつれて
どんどん欲深くなっていきます。
最初は心の拠り所としていたワンダー正光を
自分の「欲」を満たす存在としてしか見なくなり
最後はその欲を手に入れられるなら彼の存在はもういらない。
「人間」の弱くて狂気的な部分が上手に表現されていました。

恐らく、映画を観た方のほとんどが原作を知っている方だと思います。原作のファンは未だに非常に多いですし、私も興味をそそられました。ですが、原作を観れば分かりますが、とても実写で再現できるストーリーではありません。それを十分に加味してから映画を観ることが必須です。特に、見世物小屋の描写は原作とはかけ離れています。ですので、もはや違うものと思って観た方が良いかも知れません。原作の寂しい感じや不条理な世界観を実写で描くことは恐らく不可能だと思います。ただ単に映画として楽しむのなら、これはこれで良いかなというのが率直な乾燥です。

原作通りに話が進んで欲しい方にはオススメできません。
現在の世の中では描くことができない内容(見世物小屋や異形など)がほぼ差し替えになっている上、みどりちゃんの年齢やカナブンのビジュアルなど大幅に設定変更されているものがほとんどです。
また敢えてなのかわかりませんが棒読みの演者が多く、個人撮影したかのようなチープな映像なので、かなり観る人を選ぶと思います。
「丸尾末広の少女椿」でなく別解釈での少女椿として観るならそれなりに面白い演出になっている箇所がとても多いです。逆を言うと、原作のいいところを取り入れた結果、原作を読んでないとよくわからない演出もあります。
もし観るならば、自宅でblu-rayディスク、ではなく、寂れた映画館で擦り切れた状態にしたフィルムで観たほうが絶対に雰囲気が出ていいと思います。

作品を観た率直な感想は、中村里砂さんかわいい！でした。
内容としては、アニメを観たことがあるので大体は知っていましたが、主人公始め忠実に再現されているなと思います。
アニメの最後あたりの回想シーンぽいのはよく分かりませんでしたが、映画では多少なにが言いたかったのか分かった気がします。
公式サイトを最初に観た時、チャラン・ポ・ランタンが歌う「あの子のジンタ」がとても合っていました。確かワンダー正光もあまり映ってなかったので映画が観たくなりましたが、公式サイトが良く出来すぎているのか、少し期待外れな所が多かったです。
鳥肌さんが出演されていたのに驚きました。