この世界の片隅にの作品情報とあらすじ!
この世界の片隅にの基本情報
公式ホームページ
http://konosekai.jp
作品ジャンル
長編アニメーション映画
上映時間
2時間9分
公開日
日本 2016年11月12日
この世界の片隅にの概要
こうの史代による同名漫画を原作とする、片渕須直監督・脚本、MAPPA制作の日本の長編アニメーション映画。2016年公開。昭和19年(1944年)に広島市江波から呉に18歳で嫁いだ主人公すずが、戦時下の困難の中にあっても工夫を凝らして豊かに生きる姿を描く。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/この世界の片隅に_(映画)
この世界の片隅にのあらすじ
1944年(昭和19年)2月、18歳のすずは広島から軍港のある呉の北條家に嫁ぐ。戦時下、物資が徐々に不足する不自由さの中、すずは持ち前の性格で明るく日常を乗り切っていたが、翌年の空襲によって大切なものを失う。広島への原子爆弾投下、終戦。それでもすずは自分の居場所を呉と決め、生きていく。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/この世界の片隅に_(映画)
この世界の片隅にを視聴したみんなの感想を公開!
デッドプールを視聴した人たちにから募集した作品の感想を公開します。
それでは、さっそく見てみましょう♪


アニメ映画ですが、タッチがとても柔らかく映像がきれいです。
戦争の話ではありますが、ただ戦争の悲惨さを訴える戦争映画というわけではなく、日々の暮らしの工夫、家庭内での人間関係の苦悩、過去の恋など様々な視点で楽しむことができる映画です。戦争中の暮らしについても知ることができるいい機会になると思います。
すずは子供の頃から絵を描くのが得意で、物語のところどころですずが描いたスケッチが出てくるところにも注目して見るのも楽しめました。
物であふれる今の時代。
食料にも着るものにも困ることはありません。この映画を見ると、日々の暮らしへの感謝を忘れず、丁寧に生活していきたいと改めて感じます。
すずのおっとりした性格にくすくす笑ったり、時に涙ありのどの世代も家族で楽しめる映画だと思います。
戦争を知らない世代のお子さんにもぜひ見て知ってもらえたらいいのではと思いました。

普通、戦争映画は戦争の悲惨さ苦しさを表現したりしますがこの映画は、戦時中でも物がない食べ物がない中でも工夫して楽しそうに普段の生活を映し出している。しかもギャグ描写が原爆を落とされた直後にも(わらじ作りでの怪子さんの台詞など)あり、終始楽しげな雰囲気がありました。
しかし玉音放送後のすずはついに怒りを爆発し泣き崩れる。これまでほんわかにこやかだったすずが戦争によって実家の家族のほとんどを失い、絵が描くことが大好きだったすず自身も右手を失い、幼少期過ごした故郷も原爆で焼かれ、嫁いだ先の軍港基地呉市の北條家でも度重なる空襲に晒され、自分に懐いていた晴美を死なせてしまい、敗戦により信じさせられていた正義さえ砕かれた。このシーンによって一気にこの映画のいままで描かれた生活シーンや空襲シーンが思い浮かんできて、とてもはかない気分になりました。


戦争映画というと、どうしても暗いとか、悲しいというイメージがあって、普段はあまり見ません。
でも、この作品は「見ておくべき」「とても良かった」「いままでの戦争映画とは違う」という口コミをたくさん見たので、気になって見てみました。
口コミ通り、見ておくべき作品だな、と感じました。
面白い、という言い方は違うかもしれませんが、とてもいい映画です。
まず、驚いたのは、後半に入るまで、終始ほのぼのとした雰囲気であること。
戦争の渦中ではありつつも、その時代の人たちが、毎日をどう過ごしていたのかが、生き生きと描かれていました。
特に印象的だったのは、ご飯のシーン。
のんさん演じる、主人公のすずさんが、献立に試行錯誤したり、ごはんのかさ増しのために工夫したりするシーンは、ほっこりするし、笑ってしまいました。
「え、戦争映画で笑えるの?」と思うかもしれませんが、日常描写のシーンは本当に和やかで、ところどころ笑えるんです。
これは、いままでの戦争映画にはなかったんじゃないかな、と思います。
家族のあたたかさ、主人公のすずさんの底抜けの明るさなど、前半が和やかなだけに、原爆投下やその後を描いた後半が、本当に辛かったです。涙がぼろぼろ止まりませんでした。
日々、こうして元気に暮らせていることが、どれほど幸せなことか、身に染みて分かりました。

もともと原作ファンだったので、最初は観るのを躊躇していた。でも観て正解だった。何度も観た。マンガとは違う『動く絵』の世界。いつまでも浸っていたいと思った。
戦争を扱った映画によくあるようにやたら泣き叫んだりしないので逆に心にしみる。印象深いシーンは多々あるが、敢えて、玉音放送を聞いた直後のすずさんの怒りの場面を。当時の世界状況を知って、その中で生きていた当時の日本人だったら、最初に出てくるのはこういう感情なんだろう、と素直に共感できた。
監督の話では、すずさんが床に臥せっている時は真夏なのに家の中にずっといるわけだから他の人は日焼けしているけど彼女だけは色白になっているそうで、観ていて全然気がつかなかったが、作る側としてはそこまで神経使っていることに驚き。制作時間6年、もう『すずさんと一緒に生きている』とも。この原作マンガを読んだ時から『絶対に映画にする』と決め、それを実現してくれた監督以下スタッフに感謝。

僕は祖父母の家が呉にあり、子供の頃夏休みなどよく遊びに行ってました。映画のように高台にある大きな家で、かまどがあり、近くに防空壕の残がいもありました。
また、「じゃけぇ」「こまい」などの広島弁、どこかおっとりしたすずさんの姿が祖母と重なり、映像を見た瞬間、とても懐かしい感覚に満たされました。
それは祖父母の日常を僕がタイムマシンでこっそり見に行っているような感覚でした。
僕が生まれたとき彼らは既に祖父母だったけれど、僕が生まれる前、戦中戦後、確かに彼らのみずみずしい生活があったのだと恥ずかしながら初めて思い知りました。
そこには恋愛もあり、葛藤もあり、涙もあり、笑いもあり…
祖父母はもちろん私にはそんなこと話さず逝ってしまったけれど、私には思いもよらないような感情の揺れ動きがいくつもあったんだろうなと思うと、そんなことすら今まで気づかなかった自分に対する後悔やらなにやら色んな感情が交錯してとにかく上映中涙が止まりませんでした。
日常の中で世界に翻弄されながらも必死に生きていた祖父母のことを思うと頭が下がる思いです。そして私を本当に大事に想ってくれた彼らに改めてありがとうと言いたい。そう気づかせてくれた映画でした。


ノンフィクションを超えたのんフィクション映画。原爆投下による反戦映画は日本にとってとてもデリケートな映画であって、作る側も見る側もそれなりの構えが必要になってくるジャンルではあるのだが、この映画はそんな時代に生きた人々の感情やリアルな日常をコミカルタッチなアニメーションで描いており、笑いあり涙ありで「この世界の片隅」の人々を作り上げていて、時代は違えど今を生きる私たちとは違うかけ離れた昔の人々という感覚では描いておらず、絶妙な距離感でキャラクターを作っており、淡々とすぎて行く(原爆投下に近づいていく)日常を丁寧に作成しており、監督の、作品に対する愛情や静かな情熱を感じる映画だった。とにかくよくわからない、というか一言で言い表せない感動があり120分を超える映画にもかかわらず、なぜか時間の経過を感じさせない、優しくて愛に溢れたとても良い作品に出会えた。劇場にて2回の鑑賞を行ったが、1度目の鑑賞時は、感情を抑え穏やかに暮らしていたすずさんが敗戦の知らせを聞いて感情をむき出しにして様々な悲しみや悔しさから涙を流すラストにこちらもストレートに涙を誘われた。しかし、2度目の鑑賞時はオープニングの幼少期のお使いシーンからなぜか涙を誘われた。この世界にどっぷりと浸かれるのは、2度目の鑑賞からなのかもしてない。

戦争を綴った悲しい物語なのかな、と少し苦手意識もありつつの鑑賞でした。
しかし、見始めたら主人公すずの素直さ、人懐こさにあっと言う間に引き込まれていき、夢中で鑑賞しました。
映画は戦争中の広島を舞台に描かれています。
戦争下であっても、毎日の暮らしの中でいつかまた平和な日常が戻って来ること祈り続けながら、たくましく生きる家族のお話です。
すずの恋、そのすずを思いやる不器用な周作、愛情溢れるその家族や近所の人々。空襲シーンなどもありながらも、時に吹き出してしまうような笑いに満ちた人間模様もあり、単なる戦争の話では終わりませんでした。
1番印象に残っているのは、片腕を失くしたすずが戦争に対してのどうにもならない怒りを家の中でぶちまけるシーンです。見ていてとても切なくなりました。
見終えて思ったのは、当たり前ながら戦争下でも人は人を好きになり、恋も生まれ、ご飯が美味しく炊けたら喜び、野に咲く花を見て癒され、そういう何気ない日常こそが真の幸せなんだということです。それは昔も今も1ミリも変わらないんだな、と。
全編通して優しさに溢れた、笑いあり涙ありのステキな映画でした。
この世界の片隅にのネタバレ解説とレビュー
近日公開予定。
まとめ
今回は、作品の概要とみんなの感想をまとめました。
良質なエンタメライフの参考にしてください。
シネコンの中の小さ目の場内はほぼ満席で、私達の横に居たカップルが、後半から盛大に鼻をすすり上げていたのが、子どもたちの目を引いていました。私も最後は涙が止まらず、大人の涙腺をとても刺激する映画でしたが、全体を通してそれほど激しい描写があるわけではないので、子どもたちの方が冷静に観ていたようです。
懸命に、でも淡々と生きる主人公すずが、日々を過ごしながら戦争とはいったいどこで起きているのだろう、といぶかるシーンが特に胸に迫りました。広島の結末を知っている観客だからでもありましたが、同時に私たちも今まさに、そう思いながら戦争に向かいつつあるのではないか、と戦慄を感じました。
この映画体験を家族で共有することができて本当に良かったです。