帰ってきたヒトラーの作品情報とあらすじ!
帰ってきたヒトラーの基本情報
公式ホームページ
http://gaga.ne.jp/hitlerisback/
作品ジャンル
映画
上映時間
1時間56分
公開日
2015年10月8日
2016年6月17日
帰ってきたヒトラーの概要
2015年10月8日公開。コンスタンティン・フィルムが制作を担当し、オリヴァー・マスッチ(ドイツ語版)が主演を務める。2014年11月8日から12月22日にかけて撮影が行われ、公開第3週には興行収入ランキング第1位となった。2015年における興行収入は21万ドルを超え、2016年にはヨーロッパ各国で公開されている。日本でも2016年に公開されている。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/帰ってきたヒトラー
帰ってきたヒトラーのあらすじ
2014年のベルリンに蘇ったヒトラーは、疲労で倒れ込んだところをキオスクの主人に助けられ、そのままキオスクに居候することになった。同じ頃、テレビ会社「My TV」をクビになったザヴァツキは、撮影した映像にヒトラーそっくりの男が映り込んでいるのを発見し、テレビ会社に復職するための自主動画を撮影するためヒトラーと共にドイツ中を旅する。ザヴァツキは撮影した動画を手土産にテレビ会社に復職し、ヒトラーはトーク番組「クラス・アルター」へのゲスト出演が決定した。ヒトラーの政治トークは視聴者の人気を集め、一躍人気者となる。しかし、ドイツ人にとってタブーである「ヒトラーネタ」で視聴率を集める局長のベリーニに反発するスタッフが現れ始め、中でも局長の地位を狙う副局長のゼンゼンブリンクはベリーニを失脚させるため、ヒトラーのスキャンダルを探していた。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/帰ってきたヒトラー
帰ってきたヒトラーを視聴したみんなの感想を公開!
帰ってきたヒトラーを視聴した人たちにから募集した作品の感想を公開します。
それでは、さっそく見てみましょう♪


実際鑑賞してみると、笑える要素満載の中に鋭い社会風刺、時事ネタが盛り込まれておりとても面白い内容でした。
面白いだけでなく、ヒトラーを通して「今の社会の悪」「当時の社会の悪」を比較しているような気がしました。
今の社会は平和ボケしているが、一気に悪だと思えばいろいろなツールを使い攻撃する。手の平を返すように叩く世界で息苦しい生活をしているのかもしれないと思いました。
もちろん、ヒトラーを肯定している映画ではないですが、ヒトラーは当時の必要悪だったのではないか…と思わせる内容でした。

確かにコメディーではあるのですが、ドキュメンタリーを交えていることもあり、本当にヒトラーが現代に帰ってきたかのような作りになっています。現在ある政党を全部見て「私はこれを推そう」とか、どうやったら自分の考えに共感してもらえるのか、今人々が抱えている不満や不安を把握し、ヒトラー流をつくり直す。それは、昔のやり方とはもちろん違うので「ネオナチ」の人たちも出てきますがヒトラーに一喝されてしまうのは印象的でした。いつの時代になってもヒトラーは生まれるのかもしれないと思わせられました。もし、あの風貌じゃない人が同じようにやったら、だれも警戒しないのでは?いろんな事を考えさせられながらもコメディー要素もありとても楽しい映画です。

ヒトラーがタイムスリップしてくることと、ちょうど今ドイツが置かれている現状(特に難民のこと)などが合わさるとやがてもう一度第二次大戦中のような悲劇が起こしやすいのではないかと思わせるような作りになっていて、とても他人事には思えないような何とも言えない現実的な恐怖がひしひしと伝わってきました。
差別や戦争がずっと昔のことのように思っていましたが、この映画を見て現代にもそのきっかけになるようなものがあるのだと思います。
最初はそっくりさんのようにちょっとした有名人になったヒトラーが実は現代でも昔のような独裁者になる野望を持っているところも怖かったです。

作品の一部がドキュメンタリーになっているため、本当の市民の声が聞けるというのは実に面白い。ナチスの行ったユダヤ人虐殺についても語っていますが、昨今話題になっている移民問題について考えられるところが時代に合ってるなあと。
政治的なことを扱ってはいますが、主人公のサヴァツキとヒトラーとのやりとりがシュールだったりしてそんなに重くなく楽しめました。
全編を通して笑いどころは多いですが、やはりテーマはヒトラー。人がいかにカリスマ性のある人物を心の奥底では求め、革命に熱狂したいという恐ろしい欲を持っているかをあぶり出した、ぞっとする一作です。

現代のドイツの移民政策を事前に知っているとより楽しめると思いますが、正直一般受けする映画だとは思えませんでした。
EUの社会情勢に興味の無い方や、アメリカ的な映画が好きな方には一切面白くないだろうなとも思いました。
複数人でみると絶対に揉めるパターンになるとおもいます。
いちいち解説しながら見ると自分も楽しめないですしね。
今後何十年建ってもおそらく色褪せることの無い良い作品だとおもいました。


とくにこれをヒトラーに関するものには過敏で、極力取り扱いたがらないドイツで製作されたというのは凄いことだと思います。
歪んだ愛国心ですが信念は本物の(正しい意味での)確信犯であるヒトラーが上手く描写されています。
もちろん最後まで見ればヒトラーの恐ろしさを感じ取ることが出来、決して賛美している内容ではないことが分かります。
思わず笑ってしまいそうな内容でも、底冷えするような危うさとセットになって描かれているので凄く印象に残る映画ですね。

帰ってきたヒトラーのネタバレ解説とレビュー
近日公開予定。
まとめ
今回は、作品の概要とみんなの感想をまとめました。
良質なエンタメライフの参考にしてください。
壮大な思考実験にも近いこの作品は、カテゴリーとしてはコメディに分類されることが多いとはいえ、多くの人々が深く考えさせられる問題提起を行っている。
実際にヒトラーが現代のメディアを利用したらどうなるか?
現代のドイツの人々はヒトラーのことをどのように捉えているか?
他国の人々はそれについてどう考えるのか?
全編にわたりアドリブ形式の撮影を交えたリアリティある映像でこのような問いを発しながら答えていく、非常に挑戦的かつ見ごたえのある作品でる。特に主演のコメディアン、オリヴァ―・マスッチの演技は圧巻。